切粉破砕機(チップクラッシャー)

総合カタログ / 切粉破砕機専用カタログ

切粉破砕機とは

切粉破砕機とは、機械加工現場で発生する鉄・アルミ・銅・チタンなどの切粉を破砕する機械です。

切粉破砕機の紹介(アニメ)

切粉破砕機は機械加工現場のこんな問題を解決します!

①チップコンベヤの異常停止が多い

機外チップコンベヤの排出口に破砕機を設置することで、切粉を引き込み、コンベヤから引きはがし、戻りを予防します。切粉も細かく破砕され減容されます。その結果、工作機械の稼働率の向上が見込めます。

②切粉受け箱が直ぐに満杯になってしまう

機外チップコンベヤの排出口に破砕機を設置することで、切粉が破砕され細かくなります。細かくなることで切粉の体積が減り、切粉受け箱が満杯になるまでの時間が伸びます。その結果、切粉受け箱の回収回数が減ったり無人加工時間の増加につながります。

③パイプコンベヤの屈曲部に大きな切粉が詰まり異常停止

機外チップコンベヤの排出口に破砕機を設置することで、切粉が破砕され細かくなります。細かくなることでパイプコンベヤの曲がり角でも、円滑搬送を行うことができます。

④集中チップコンベヤの乗継部分で切粉が詰まってしまう

機外チップコンベヤの排出口に破砕機を設置することで、切粉が破砕され細かくなります。細かくなることで円滑な中継搬送を行うことができます。

切粉破砕機の使用方法

  • 切粉破砕機は、工作機械の機外チップコンベヤの排出口に設置して使用します。
  • 切粉は排出口から破砕機内に落下し破砕されます。
  • 切粉が破砕機で細かく破砕されることで、全体の容積が減ります。
  • 設置環境や破砕能力に応じた様々なオプションを準備しています。
  • 設置場所に合わせてホッパ形状、架台、脚寸法の変更にも対応します。

ENDOの一軸切粉破砕機の特長

ECS17-42H型
ECS17-42H型 仕様、外形図はこちら

回転刃+固定刃の一軸破砕機です。
スクリーンサイズはΦ35~15まで選択可能です。
回転刃は回転ロータに90度毎に取り付けられており、
固定刃とのかみ合わせを1か所にすることで、0.75kWのモータ容量でも優れた破砕能力を発揮します。


◆容易なカッター交換
ECS17-42H型

ボルトを外すだけで簡単にカッタ交換が可能です。

◆摩耗対策

回転ロータや固定刃台座などに摩耗対策された部品を採用しています。

◆独自の制御

正転逆転を自動で繰り返すことにより、切粉の絡み付きやブリッジを低減します。

◆粒度/処理能力の調整
スクリーン

粒度や処理能力に合わせたスクリーン穴径の変更(ECS17-42H型、ECK15-30型)が可能

ENDOの二軸切粉破砕機の特長

専用カッタ
◆専用カッタ

・万が一の異物混入に備え、割れや欠けが起きにくい切粉専用カッタを使用しています。

◆コンパクトなサイズ

・中空軸タイプのギヤモータを採用することにより、トルクをダイレクトにカッタに伝えることができ、破砕機をコンパクトにまとめました。

◆粒度調整

・ECK15-30型は、オプションのスクリーンを選択することで粒度の調整が可能となります。

ECK12-20型
ECK12-20型 仕様、外形図はこちら
ECK15-30型
ECK15-30型 仕様、外形図はこちら

集積された切粉を一括投入する際は「一括投入型切粉破砕機」がおすすめです

①切粉が大きくて遠心脱油機に投入できない

切粉用遠心脱油機は、投入できる切粉の大きさが決まっています。 仕様より大きな切粉を投入した場合、切粉の偏りなどが発生し、稼働を継続することができません。 破砕機で切粉を細かくすることで、遠心脱油機に投入できる大きさにすることができます。また、遠心脱油機のトラブルの解消につながります。

②切粉がフワフワで圧縮装置で成型できない

切粉圧縮装置は、投入できる切粉のサイズが決まっています。 フワフワしている切粉を投入した場合、十分に圧縮成型することが出来ない場合があります。 破砕機で切粉を細かくすることで、確実に成型することができます。

③別の工場で切粉をリサイクルしたいが、輸送費が高額

高価な貴金属などの切粉を他の工場でリサイクルする場合の輸送費は、トラックやコンテナにどれだけ積めるかで費用が変わってきます。 フワフワでかさ比重の小さな切粉の場合、 破砕機で破砕することで、容積が1/2~1/4程度になり、一度に輸送できる量が大きくなり、 コストダウンにつながります。又輸送側のCO2削減にも貢献できます。

ECS17W-60H型
ECS17W-60H型 仕様、外形図はこちら

切粉に端材が混入している場合

バー材の端材が混ざるため、破砕機を導入できない

バー材の端材が発生する自動旋盤等の場合、 切粉に端材が混入しカッタを破損させるため破砕機が導入できないことがありました。 そこで端材を切粉とは別に排出し切粉のみ破砕ができる機種をラインナップしました。

ECS12-20Ⅱ型
ECS12-20Ⅱ型

切粉処理システム

破砕機とコンベヤ、遠心脱油機、投入装置などを組み合わせた切粉処理システムです。 主に次のような目的で使用されています。

  • 集中チップコンベヤで集約した切粉の減容
  • 集中チップコンベヤで集約した切粉の脱油
  • 希少金属(レアメタル)の減容による輸送コストの削減
  • 切粉処理に係る人件費の削減
破砕・脱油・自動充填システム導入例

工場内の集中チップコンベヤで切粉を回収
        ▼
遠心脱油機に投入できる大きさに破砕
        ▼
遠心脱油機で切削油を回収
        ▼
脱油後の切粉を輸送用切粉箱に充填
        ▼
切粉箱が満杯になると、自動でターンテーブルが回転し、
次の空箱をセットすることで、夜間無人運転にも対応
        ▼
処理後の切粉は、材料メーカに運ばれリサイクル

破砕機お問い合わせ