ENDOの強み

需要を生み出す技術

ゼンマイを使用した工作物
「環境保全」「IoT」「人件費高騰」などさまざまな要因から、製造業の現場には目まぐるしい変化が起きていて、 お客様からは従来とは異なる内容のご要望をいただくことが増えています。そんなお客様の声を丹念に掘り下げて、 新しい用途の商品を生み出しています。
たとえば、従来高い所から吊るして使うスプリングバランサーですが、これを装置に内蔵したいというご要望をいただきました。 丸い形状で上部取付けのみのバランサーは、何かの中で安定させ、別の方向に使うのは困難なので、 形状・素材・メンテナンスの利便性などを検討、試行錯誤して生まれたのが四角バランサー。 内蔵するゼンマイの特性を生かしてバランスする機能はそのままに、板状・棒状の部品に簡単にビス留めできる装置になりました。
自動車メーカーなどでは、電気を使わずお金もかけずに、人が楽に作業できる装置を内製する「からくり改善」がさかんです。 四角バランサーはこの「からくり改善」で、動力として大いに活用されています。さらに、ゼンマイを動力として直に活用するための 「ぜんまいモータ」を開発、ご要望の一歩先を行く商品として注目を集めています。


ひとつの世界・ひとつの市場

からくりくふう展の様子
多くの日本のメーカーが、安い人件費と大きな市場を求めて海外進出したのはおよそ30年も前のこと。 このころからスプリングバランサーなど組立工場で使われる商品は、輸出売上を拡大していきました。
交通網や通信インフラの整備、インターネットの普及で、そのころから見ると情報・時間の面では海外はとても近くなりました。 私たちは、海外各エリアに代理店を置くだけでなく、インド・中国に現地法人を設立しています。グループでは海外人材が活躍し、 以前は英語が話せる限られた社員だけが海外出張に出ていましたが、今では営業職だけでなく、 設計技術者、調達担当者、保守・メンテナンス技術者なども気軽に足を運ぶ時代になりました。 すでに海外とのボーダーは無くなり、市場はひとつ。世界が私たちの活躍のフィールドなのです。